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世の中には無借金経営こそが正義であり、倒産しない秘訣と信じ切っている経営者達がたくさんいます。
そこで質問です。
同じ純資産100万円として、次のどちらのケースが倒産しにくいと思いますか?
答えはもちろん後者。
会社は借金があっても倒産しませんが、現金が無くなれば倒産します。
2015年1月28日、航空会社のスカイマークが倒産しました。同社は2013年まで数十億円の利益を出し、「無借金経営」でした。豊富な現預金がなければ、不測の事態が起きた際に対処できません。
それまで積み上げた利益なんて、簡単に吹っ飛ばす可能性がありますし、金融機関もそれまで付き合いがない企業に対して、便宜を図り、スピーディーに融資をしてくれるわけではないのです。
身の丈に合わない借金や、単なる赤字の穴埋め(倒産の先送り)の為の借金はいけませんが、不測の事態に備え、豊富な現預金を確保しておくことは会社を倒産させない為に必要な社長の重要な仕事の一つです。
先の例で言っても、2のケースは確かに借金が5,000万円ありますが、いつでも自由に使える現預金5,100万円もまた手元にあるわけですから、差し引けば「実質無借金経営」と言えます。
※この「実質無借金経営」というワードは小山昇さんの著書、99%の社長が知らない銀行とお金の話や、小山昇の“実践”銀行交渉術 無担保で16億円借りるでも出てきます。
借金にかかる利息は
のコストであり、払うべき必要経費なのです。
心配することはありません。日本政策金融公庫や信用保証協会付の制度融資であれば、金利は1%〜2%程度ですから、事業規模に見合った借金なら過大な負担になることはありません。
日本政策金融公庫と制度融資、どちらを利用すれば良いですか?との質問はよく頂きますが、正解は「どちらも創業時から徹底活用し、借りれるだけ借りておくこと」が最適解です。
利息や手間を惜しんではいけません。創業時から日本政策金融公庫と信用保証協会を味方に付け、時間をかけながら返済実績を積み、借り入れを増やしつつ、手元現預金も増やし、徐々に規模を大きくしていけば良いのです。
付き合いのある企業に対しては追加融資や不測の事態の際にもスピーディーに対応してもらえます。こんなに心強い経営のパートナーはいません。
創業融資・公的融資を受けておいて損することなど何もないのです。
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